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NVRAM・PRAM・SMCリセットの方法【Apple Silicon〜Intel対応・2026年版】

2024.07.16

NVRAM・PRAM・SMCリセットの方法【Apple Silicon〜Intel対応・2026年版】

結論

まず、お使いのMacがApple Silicon(M1〜M5)かIntelかで話がまったく変わります。

  1. Apple Silicon搭載Mac(2020年11月以降のM1〜M5機)は、NVRAM・SMCの手動リセット手順そのものが存在しません。SMCは再起動・システム終了で自動的にリセットされ(Apple公式が明記)、NVRAMはそもそもリセット自体が不要です。
  2. 手動でのリセットが有効なのはIntel搭載Macだけです。NVRAM(PRAM)リセットは「option+command+P+R」を約20秒。SMCリセットはT2チップの有無で手順が異なります。
  3. まずは自分のMacがどちらかを確認してから、該当する手順に進んでください。

リセットしても改善しない・そもそも電源が入らない場合は、ハードウェア故障の可能性があります。壊れたMacでもそのまま買取できます無料オート査定はこちら)。

「Macの調子が悪いときは NVRAM や SMC をリセットするといい」——そう聞いて検索された方が多いと思います。ただ、この情報の多くはIntel Mac時代に書かれたもので、現在主流のApple Silicon(M1〜M5)には当てはまりません。当店(Mac買取専門店 macsell)には毎月多数のMacが持ち込まれますが、その大半はすでにApple Silicon機です。この記事では、Apple公式サポート文書と照合したうえで、「自分のMacにリセットが必要なのか」「必要なら正しい手順は何か」を、機種別に整理して解説します。

Macのリセットが必要か機種で判定するフローチャート(Apple Silicon=手動リセット不要/Intel=NVRAM・SMC手順あり)

この記事でわかること

  1. Apple Silicon(M1〜M5)にリセット手順が「ない」理由
  2. あなたのMacがApple SiliconかIntelかの見分け方
  3. 【Intel機】NVRAM(PRAM)リセットの正しい手順
  4. 【Intel機】SMCリセットの手順(T2あり・なし/ノート・デスクトップ別)
  5. リセットしても直らない・電源が入らないときの選択肢

Apple Silicon(M1〜M5)に「リセット手順」はありません

2020年11月のM1チップ登場以降、MacBook・iMac・Mac miniなどは順次Apple Siliconに切り替わりました。このApple Silicon世代では、NVRAMリセットもSMCリセットも、ユーザーが手動で行う操作が用意されていません。Apple公式サポートも次のように明記しています。

NVRAMについて(Apple公式):「NVRAMのリセット手順は、Appleシリコン搭載のMacコンピュータには適用されません。これらのコンピュータでは、リセットする必要はありません。」
SMCについて(Apple公式): Apple Silicon搭載Macは「再起動」または「システム終了」するだけでよく、「Appleシリコン搭載のMacの場合、SMCが自動的にリセットされます」。

つまりApple Silicon機でMacの調子が悪いときは、いったんシステム終了して電源を入れ直す(またはただ再起動する)のが、旧来のNVRAM/SMCリセットに相当する操作です。古い解説記事どおりに「option+command+P+R」を押しても意味はなく、かえって混乱するだけなので注意してください。

⚠ よくある勘違い

「M1・M2・M3・M4・M5のMacでSMCリセットのやり方を教えて」という相談をよくいただきますが、そのやり方は存在しません。電源を完全に切って数十秒待ち、入れ直せば同等の効果があります。これは故障ではなく、Appleが電源・熱・NVRAMの管理を自動化したためです。

まず確認: あなたのMacはApple Silicon? Intel?

手順に進む前に、必ず機種のタイプを確認してください。判別方法は次のとおりです。

A

起動できる場合

画面左上のアップルメニュー →「このMacについて」を開きます。「チップ」または「プロセッサ」の欄に「Apple M1」「Apple M2」などと表示されていればApple Silicon、「Intel Core i5」などと表示されていればIntel Macです。

B

起動できない場合(発売時期・型番で判別)

  • 2020年11月以降に発売されたMac(MacBook Air/Pro、iMac、Mac mini、Mac Studioなど)→ ほぼApple Silicon
  • 2019年以前のMac、Touch Barのある2016〜2019年のMacBook Pro → Intel
  • 本体裏面・底面の型番(A2338 などAから始まる番号)で検索しても確認できます
SMCの手順分岐では「T2セキュリティチップ」の有無も重要になります。T2は2018年〜2020年ごろのIntel Macに搭載されています。判別できない場合は、後述の手順1(電源ボタン長押し)から順に試してください。

【Intel機のみ】NVRAM(PRAM)リセットの手順

NVRAM(PRAM)は、音量・ディスプレイの解像度・起動ディスクの選択・時間帯などの設定を記憶している小容量のメモリです。これらの設定が正常に働かないときに、Intel Macではリセットが有効な場合があります。

1

NVRAM(PRAM)リセットのやり方Intel Macのみ

  1. Macをシステム終了します。
  2. 電源を入れ、すぐに「option」「command」「P」「R」の4つのキーを同時に長押しします。
  3. そのまま約20秒押し続けます。この間、Macは再起動するように見えます(起動音が複数回鳴る、またはAppleロゴが複数回表示される機種もあります)。
  4. キーを放し、起動が終わったら、必要に応じて日付・音量・起動ディスクなどの設定を調整します。
補足: ファームウェアパスワードを設定している場合は、リセット時にパスワードの入力を求められることがあります。またApple Silicon機では、この手順は不要です(前述のとおり存在しません)。

【Intel機のみ】SMCリセットの手順

SMC(システム管理コントローラ)は、Macの電源・熱・ファン・バッテリー充電・各種インジケータなどを司る部分です。「バッテリーが充電されない」「ファンが高速回転する」「電源が入らない」「内蔵カメラが機能しない」といった症状のとき、Intel MacではSMCリセットで改善する場合があります。お使いの機種によって手順が3パターンに分かれます。

T2チップ搭載IntelノートのSMCリセットのキー配置(左control・左option・右shift+電源ボタン)

1

T2セキュリティチップ搭載のノート型(2018〜2020年ごろ)Intel / T2

手順1: まず再起動を試す

  1. Macをシステム終了します。
  2. 電源ボタン(またはTouch ID)を10秒間長押しします。
  3. 指を放し、数秒待ってから、再び電源を入れます。

手順2: それでも解決しない場合にSMCをリセット

  1. Macをシステム終了します。
  2. 内蔵キーボードで、左側の「control」+左側の「option(alt)」+右側の「shift」の3つを7秒間押し続けます。
  3. 3つを押したまま、電源ボタンも加えて4つ同時に、さらに7秒間押し続けます(途中でMacの電源が切れることがあります)。
  4. すべて放して数秒待ち、電源ボタンを押して起動します。
2

T2チップ非搭載の古いノート型(2017年以前が中心)Intel / T2なし

  1. Macをシステム終了します。
  2. 内蔵キーボードで、左側の「shift」+左側の「control」+左側の「option」の3つと電源ボタンを同時に、10秒間押し続けます。
  3. すべてのキーから指を放し、電源ボタンを押して起動します。
T2機との違いに注意: T2搭載機は「右shift・7秒+7秒」、非搭載機は「左shift・4キー同時10秒」です。押すキーの左右と秒数が違うため、まず機種の確認を。
3

デスクトップ型(iMac・Mac mini・Mac Proなど)Intel

  1. Macをシステム終了し、電源コードを抜きます
  2. 15秒待ってから、電源コードを接続し直します。
  3. 5秒待ってから、電源ボタンを押して起動します。
ポイント: SMCをリセットしても、NVRAM・PRAMの内容には影響しません(別々の仕組みです)。

リセットしても直らない・電源が入らないときは

NVRAM・SMCのリセット(Apple Silicon機なら電源の入れ直し)で改善しない場合、原因はソフトウェアよりハードウェア寄りのことが多くなります。次の順で切り分けてください。

  1. 電源そのものが入らない → バッテリーの過放電・充電まわり・ロジックボードの可能性。対処法はMacBookの電源がつかない時の対処法10選で詳しく解説しています。
  2. Appleロゴまで出るが起動が完了しない → セーフモード起動やmacOSの再インストールを検討。
  3. 画面が映らないだけ(音・ファンはする) → ディスプレイやケーブルの故障。基板が生きていれば買取値が付きます。

これらを試しても改善しなければ、修理か買い替え(売却)かの判断になります。

リセット前後にやってはいけないNG行動

⚠ これをやると復旧もデータ救出も難しくなります

  1. Apple Silicon機で古い記事どおりのキー操作を延々と繰り返す — 効果がないうえ、起動オプションや診断モードに入ってしまい混乱の元です。まずは電源の入れ直しを。
  2. 水濡れ・結露の疑いがあるのに通電・充電する — ショートでロジックボードが焼損します。基板が生きていれば復旧できたのに、通電で全損になるケースが最も多いです。
  3. 膨らんだバッテリーのまま使い続ける — 発火リスクがあり、筐体変形で買取額も下がります。使用を中止してください。

直らなかった場合の選択肢(修理 vs 買取)

リセットや上記の対処で改善しない場合、選択肢は大きく3つです。

選択肢 費用の目安 向いている人
① 修理する
(Apple / 修理専門店)
Apple正規: 数万円〜十数万円
修理専門店のロジックボード修理: 数万円〜(症状により変動)
今のMacを使い続けたい/中のデータを取り出したい
② 売って買い替える 費用0円。不具合・故障があっても買取値が付くことが多い 古い機種で修理費が本体価値を上回る/新しいMacに乗り換えたい
③ そのまま保管する 0円。ただしバッテリー劣化・膨張が進行し、買取相場も年々下がる おすすめしません(資産価値が毎月目減りします)
判断の目安: 発売から5年以上経過したモデルは、修理費が買取相場を上回ることが多く、②の「売って買い替え」が合理的です。特にNVRAM/SMCの手順が必要なIntel世代のMacは、年式が古いため修理より売却が向くケースが増えています。

リセットで直らないMac、
そのままでも買取できます。

起動しない・不安定・古いIntel機でも査定OK。データ消去やアクティベーションロック解除の代行も対応しています。
放置すればするほどバッテリーは劣化し、買取相場は下がっていきます。

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よくある質問

M1(M2/M3/M4/M5)のMacでSMCリセットのやり方を教えてください。
Apple Silicon搭載Mac(M1〜M5)には、SMCリセットの手順そのものが存在しません。Appleメニューから「システム終了」を選び、電源を入れ直すだけでSMCが自動的にリセットされます。NVRAMも同様で、手動リセットは不要です。
option+command+P+Rを押しても何も起きません。故障ですか?
お使いのMacがApple Silicon(M1〜M5)の場合、このキー操作は無効です(Intel機専用の手順のため)。まずは機種を確認してください。Intel機で反応しない場合は、起動直後のタイミングでキーを押せているか、外付けキーボードではなく内蔵キーボードで操作しているかを確認します。
SMCリセットをすると、中のデータは消えますか?
消えません。SMCリセットは電源・熱管理などのハードウェア制御をリセットするだけで、ディスク上のデータやNVRAM/PRAMの内容には影響しません。ただし作業前にバックアップを取っておくと安心です。
リセットしても直りません。もう寿命でしょうか?
リセットで改善しない場合、電源回路・バッテリー・ロジックボードなどハードウェア側の問題が考えられます。電源が入らないケースはこちらの対処法もお試しください。年式が古い機種は修理費が本体価値を上回ることが多いため、修理見積りと買取査定の両方を取って比較するのがおすすめです。
起動しない・不安定なMacでも買取してもらえますか?
はい。Mac買取専門店macsellは故障・ジャンク品のMac買取を専門としており、起動しない・動作が不安定な状態でも査定できます。1点だけ注意: Apple IDと紐づいた「アクティベーションロック」が残っていると買取価格が大幅減額になります。解除方法と当店の解除代行についてはこちらの解説をご覧ください。
macsell査定担当

この記事の監修
Mac買取専門店 macsell(マクセル)山内幸一郎
熊本県熊本市のMac・PC買取専門店。ジャンク・故障品を含め年間500台以上のMacを査定。実際の査定・動作確認の現場で得た知見をもとに執筆しています。
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参考: Apple公式「MacでNVRAMをリセットする」「Mac の SMC をリセットする」。本記事の手順は2026年7月16日時点でApple公式サポート文書と照合済みです(NVRAMページ更新: 2025年5月14日/SMCページ更新: 2025年12月11日)。

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